肩甲骨はがしとは?

「肩甲骨はがし」というワードをこの数年でよく目にするようになりました。
骨盤矯正と同じくらい認知されてきたこの頃ですが、具体的に何をするのか?どんな目的で行うのか?を分からない方も多いと思います。

「本当に骨を剥がすの?」
「痛くないの?」
「どんな症状の人に効くの?」

など、このページでお話ししていきますね^^

肩甲骨の役割とは?

「肩甲骨はがし」と効くと怖いかもしれません。
が、実際には引き剥がすのではなく
「肩甲骨周囲の筋肉のコリを取り、柔らかくすることで本来の動きを取り戻す手技」
と私たちは定義しています。
これにより肩首こり・姿勢不良・肩の可動域・自律神経失調などにアプローチします。

なぜ上記の症状に有効なのか?

それを説明するために、まずは身体における肩甲骨の役割についてお話ししていきますね。
※この記事は一般の人向けにイメージしやすい表現を優先して使っています。同業者にとっては物足りないかもしれませんが、ご了承ください。


肩甲骨とは
背中にある逆三角形の骨パーツです。



肩甲骨は上腕骨と鎖骨でガッチリ繋がっています。


実は肩甲骨が靱帯でガッチリ繋がっているのはこの部分だけ。
じゃあどうやって背中に張り付いているのかというと、
四方八方からなんと17個もの筋肉でつながって固定されているんです。

この筋肉が伸びたり、縮んだり、固定されたりして肩甲骨は背中をスライドし、動くことができます。

【肩甲骨の動き】
では肩甲骨が背中をスライドして動けるのは何の為なのか?
細かくいうと色々あるのですが、ここでは代表的な2つの役割を取り上げていきます。

①肩の動きをサポートする

肩を大きく動かす時、上腕骨と連動して土台の肩甲骨も動いています。
専門的にはこれを「肩甲上腕リズム」と言い、腕1:肩甲骨2の割合で肩甲骨が大きくスライドします。

もし肩甲骨が動かない場合、腕をあげようとすると肩関節で骨がぶつかってしまい上がらなくなってしまいます。
こうなると肩の可動域も悪くなりますし、五十肩などの痛みにも繋がっていきます。

②体幹の動きをサポートする

胸を張る姿勢をとると、左右の肩甲骨が背骨の方に寄りませんか?
逆に背中を丸めると、肩甲骨は背骨から離れていきます。
(写真)

体を捻る時はどうでしょうか?
片方の肩甲骨は背骨に寄り、反対は外側へスライドします。
(写真)

このように肩甲骨が動くことで、私たちの身体はスムーズに動くことができています。

※逆に肩甲骨が外へスライドしたまま胸を張るのは難しいですよね。
なので巻き肩の人は猫背が悪化しやすいんです^^;

このように肩甲骨の動きは身体を動かす上で必要不可欠なものなのです。

次の章では「肩甲骨が硬くなるとどうなるのか?」についてみていきましょう。

②肩甲骨の動きはなぜ硬くなるのか?

前章で話したとおり、肩甲骨は四方八方から17個もの筋肉が連動して伸び縮みすることで背中をスライドする動きを出しています。
(画像)
ではこの筋肉が伸び縮みできず硬くなることで、背中に固定されてしまうとどうなるでしょうか?
肩甲骨がへばりついたような状態になり、動きが悪くなってしまいます。
(画像)
筋肉が常に緊張し、膨隆し、固まってしまうためいわゆる「肩甲骨が埋もれている」という見た目にもなります。

また肩甲骨の動きは「肩の動き」「体幹の動き」にも関わっていましたよね。
つまり肩甲骨周りの筋肉群がコリ硬まることで
コリからくる不快感が出現し、
肩の動きも悪くなり
姿勢も固まってしまい
呼吸も浅くなり

様々な不調に繋がってしまうのです。

③肩甲骨が硬いとどんな悪さをするのか?

    • 肩こり
    • 首こり
    • 背中のはり感
    • 頭痛
    • 巻き肩や猫背
    • ストレートネック
    • 肩の動きが悪くなる
    • 肩痛
    • 呼吸が浅くなる
    • 自律神経が失調
    • 背中が硬くなる
    • 美容的な問題
      →肩甲骨が埋もれる、バストが垂れる、二段腹になりやすいなど

 

②肩甲骨はがしの効果とメリット

実は「肩甲骨はがし」というワードには医学的な根拠はなく、解剖運動学的に正常な状態に戻すようアプローチしている当たり前のことを突き詰めた手技になります。
でも肩甲骨はがしと聞くと肩が楽になるイメージが浮かびますよね笑

一般の人でもイメージしやすい名前をつけることはとても大事だと思います^^

では具体的に肩甲骨はがしは何を何から剥がしているのでしょうか?

それは肩甲骨周りの凝り固まった筋肉を柔らかくし、へばりついたようにスライドできなくなった肩甲骨を背中から剥がしたように動きを作ることです。
(画像)

当研究会での”超”肩甲骨はがしでは以下の3ステップで肩甲骨の動きを取り戻します。

①肩甲骨周囲筋や、連動する筋肉・筋膜の過緊張を緩める。

②肩甲骨が動ける幅を作るストレッチング。

③体幹や肩甲骨を動かす筋肉を使えるようにするトレーニング。

④自分でできる自宅ケアの指導

※肩甲骨はがしはあくまで手段の一つです。五十肩など、前段階として施術が必要なお客様には原因に沿ったアプローチを提案しています。

③”超”肩甲骨はがしを特に受けて欲しい人

こんな人はぜひ店舗一覧からお近くの施術所を探してみてください^^

①肩・首・背中に不快感がある人

②巻き肩猫背を改善したい人

③頭痛や肩の痛みがある人

③パフォーマンスを上げたい人

④自律神経がおかしいなどの不調が続く人

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